劣化塗装面に固形タイプはNG。拭き取りのいらない液体ワックス・半練りワックスがおすすめ
~固形はコンパウンド無くても塗装が削られるのでNG~
クリアがはがれた塗装面は、塗料がむき出しになっている状態なので、固形ワックスの使用はNGです。
たとえ研磨効果のない製品であったとしても、拭き取るとタオルに塗装色が付きます。塗装が削られた証です。
塗装サイプレスグリーンがタオルに付着。使ったのは普通の固形ワックスでした。
ということで固形タイプはNG、使用するは液体タイプ、もしくは半練りタイプの、それも拭き取り不要のタイプが適しているワックスということになります。
◆ムラは絶対出る。見た目は悪くなる。でも水玉はできる。◆
劣化塗装面へのワックスは、ツヤを期待してはいけません。
どんな製品を使用してもツヤの復活はありません。ツヤを取り戻す方法は再塗装しかありません。
このワックスがけはあくまで塗装劣化を遅らせるためのもので、延命措置です。
クリアのはがれた塗装ボディにワックスを塗れば、当然ムラは出ます。そして、のせたワックスの伸びも悪く消費も多くなります。
厚塗り状態になっているのですから、フロントガラスにギラつく油膜発生、という副作用も発生します。
これらもカーケアとしてとらえて、その上でのワックス塗布となります。この作業に不満を持たれたならおすすめはできません。
拭き取り不要のワックスは多種多様ですが、私自身の体感から、
- 効果持続が長持ち
- 安価
- どこにでも販売されている
にしぼった商品を2点ほどご紹介致します。
あくまで参考としてどうぞ。
おすすめその1
SOFT99 キズ消しWAX (半練りタイプ)
キズ消し とありますが、ワックスとして選びました。
撥水効果はこれが一番でした。劣化した塗装面にもかかわらずできた水玉はこの製品が最小サイズ。
風をかけると水玉が滑り落ちるほどの撥水力があります。
製品には長持ち期間の記載はありませんが、体感では6ヶ月持ちました。その間に記録的豪雨と呼ばれた降雨が3回ありましたがそれでも持続していました。
フタを開けると付属されている専用のクロスで塗り込みます。ただし本来の使用方法ではなく、劣化面に塗り込むので、半練りとはいえ伸びません。 劣化面にくいつかれすぐにクロスにつけなければなりません。ゆえにかなりの量を要します。
そのため白く残ることがあり、その箇所に関しては拭き取りが必要となりました。幸いにも塗料付着はありませんでした。
塗りすぎ傾向にあるため副作用で数日後にフロントガラスに油膜が全面発生します。これを落とさないと夜間の雨天はかなり危険です。対向車のヘッドライトが乱反射し視界がなくなります。
キズ消しのほうはといいますと、、かつて児童自転車と思わしき者にこすられ逃げされた自転車タイヤ痕、見事に消えてくれました。
(この面はまだ劣化はがれ前でしたので消せました。)
私の購入製品は濃い色用ですが、他に白色、パール・メタリック用など別色用もあります。
2022年6月現在の情報で、メーカーにより仕様や製品が変更される場合もございます。
おすすめその2
SOFT99 ミラーシャイン (液体タイプ)
たまたまでしたがこちらもソフト99の製品です。この製品も、雨水をはじかせ塗装面の劣化を遅らせる目的のみ、ツヤはでません。
購入の動機は液体で塗りやすいことと、9ヶ月耐久と記されていることです。
ただしその耐久数値は健全なボディでのお話。 劣化した塗装面では体感ではそれほどの持続力はなく、大降りの雨が3-4回くれば水玉はつくられなくなっておりました。
ですが半練りワックスとくらべて圧倒的に塗りやすいのが利点です。なので、時間余裕、体力的余裕がないときの洗車時に仕様しております。
こちらも塗装色別に製品が分けられております。
それまでは、同じ液体タイプのプロスタッフ・艶タフコートを愛用しておりました。
とてもいい製品でずっとリピートしていたのですが残念ながら生産が終了。
他にもモニタリングすべきメーカー・製品を探し続け、別ページにて紹介しています。
劣化塗装面でも水滴ができる、おすすめコーティング剤「レインドロップ」
最終更新日 2022年6月8日