HONDA CR-Xデルソル (delSol) 1992-1998 memorandum

90車オーナー、常備しておきたい補修・修復品

パーツ探しに悪戦苦闘している90車オーナーの悩みどころは、交換に迫られているのにもかかわらず見つからないパーツがあることです。
よって、最終手段は自分で補修・修復することとなります。私の所有するCR-Xデルソルもパーツ欠損・自己補修箇所は多いです。
このページでは、90車オーナーなら持っておいて損はない修復・補修製品を掲載しています。既オーナーからみれば当たり前の解説になっていますが、90車にとどまらず、昨今の車でも役立つ情報ではないかと考えております。

CR-Xデルソル サンバグリーン

使用頻度多め、持っておいて損はない補修製品

ウェザーストリップやチューブ系製品の補修には、「ホルツ ブラックシーラー」

吸気系ホース、エアフローチューブのような製品は経年劣化で亀裂が発生します。
ここの放置はやがて穴あきへと進行します。そうなると、入り込む空気の量が増えるため、ECUの計算するインジェクター噴霧量とのバランスがくずれ、あるいはキャブレター混合率が変わり、走りに悪影響がでるという不都合が生まれます。
ホルツ ブラックシーラー
発生した亀裂。かなり広範囲。

ディーラーに交換できるパーツストックがあれば理想的、なくてもeBayやヤフオクで見つかればいいのですが、それでも見つからない場合、まだ亀裂が小さいうちに、これ以上広がらないように、シーリング剤などで修復をします。

エンジンルーム内ですから耐熱性も必要、使い勝手がとてもよかったのは、ホルツ・ブラックシーラーです。

使用時はペースト状で、チューブに入っています。補修箇所へはヘラなどで隙間を埋め刷り込むように塗りつけます。そのまま放置で、夏季でおよそ4時間で硬化、完全硬化に24時間、
これでほぼゴム製品と同質の個体になります。 くいつきもいい。
耐熱温度も200℃と高いので、エンジンルーム内のチューブ系の補修にも使用でき、そして、直射日光を浴びるウェザーストリップの劣化補修にもいいです。
ホルツ ブラックシーラー 使用例

ホルツ ブラックシーラー 使用例

素人作業なので見てくれはよくないですが、目的は果たせたと思っています。無関係な部位に付着したら、硬化前なら水で洗い流せます。
硬化したらもうとれません。ボディについたら要注意です。

ウェザーストリップも、このブラックシーラーで補修できます。ウェザストも欠品率の高いパーツ。しかし断裂など切り離された面の接着剤代わりとしては使えないようです。

◆詳細解説ページ
 エアフローチューブ補修

フロントガラスの飛び石キズに「ガラスリペア」

フロントガラスも、なかなか手に入らない部位。そして交換技術料も、海外オークションで手に入れた場合の国際送料も高額です。
ですから、まるまる交換となるのは修復不可になるほどの破損時という最後の手段にしておいて、小さな飛び石キズなどはレジン素材を流し込むガラスリペアを使います。

この製品もホルツ製品がございますが、ホルツから出ている製品は90車のような古い車には向いていません。

ホルツガラスリペアについては、注入器固定台をガラスに貼り付けるのに吸盤を使って行います。ですが、使い込まれた90車のガラスは細かなキズなどが既についており、吸盤を固定できるほどの密着性が確保できず、ちょっとしたはずみではずれてしまいます。
これについては、別理由ではありますがパッケージや公式サイトにも注意書きがされております。
「10年以上経過しているお車はフロントガラスが劣化している可能性が高く、補修作業中にヒビが広がる可能性がある為、ご使用を控えていただくようにお願いしております。」(公式サイトより引用)

なので、固定台を両面テープで止める海外製品(楽天で買えます)が適しているかと思われます。実際私もこれを使用しております。

レジンは太陽光(正確には紫外線)であっという間に硬化するので、作業中は日陰で、作業後は日なたで、と両方の確保ができる環境が必要です。屋根付きガレージのある方なら問題ないでしょうが、私のように青空駐車しか環境がない場合、まず日陰の確保からはじめることとなります。

保管の際には、日の当たる場所は厳禁、です。

実際の作業を解説したページがありますので、詳細な作業手順はこちらも合わせて御覧くださいませ。

フロントガラスの飛び石傷を修復

マフラーに穴が空いたら「アルミテープ マフラー用」

これはまだ私自身使用例がありませんが、予期事前購入はしております。
マフラー(サイレンサー)に穴が空いたら、音が大きくなり近所迷惑ですし車検も通りません。

耐熱温度310℃の補修テープです。
ただし部位によっては貼りづらい、貼れない箇所もあります。

可能なら業者に依頼し溶接を行うほうが確実性が高くおすすめです。
かつて穴が空いたときはディーラー車検の際に行っていただけました。 ただしディーラーは純正マフラーでないと行ってくれない可能性があります。

90車の大敵、赤サビ に 「サビチェンジャー」

ボディにサビをみつけたら、虫歯と同様これ以上の悪化侵攻を止めるためにやすりがけて全除去が定番でした。
でもそのあと塗装をしなければならないなどの手間もかかります。その手間を惜しんではいけないのですが、もっと簡単にサビを処理できる、サビチェンジャーなるものがあります。これは、発生した赤サビの上から塗って、黒サビにかえるというもの。
赤サビは放置すれば侵攻し鉄板なんかは指でつついただけで穴が開くほどボロボロになります。そうなる前に早いうちにこれを黒サビに替えることで劣化させず赤サビ侵攻を止める、というものです。塗装の必要もありません。が、塗装自体は可能とのことです。

赤錆と黒錆の違いや基礎知識は長くなるので略しますが、ひらたくいえば、クルマをボロボロにする敵は赤サビ、その赤サビを止める味方は黒サビ です。

筆でピンポイントを塗るタイプと面を塗るための大容量容器版とありますが、取り回しのよさからピンポイント版を購入しております。
耐熱は150℃とやや低めなのでマフラーには使えません。また耐油性もないのでガソリンタンクといった部位にも使用できません。

ヘッドライトがくもる、テールランプに水滴、には「クリアシーラー」

これも予防購入にとどまっていて使用経験はありませんが、
透明なシーラントなのでレンズ系の光を遮ると支障が出るような部位への使用に適しています。
耐熱200℃なので高温になるハロゲン球が備わったライトまわりも使えます。

補修用品の大半は、これ以上の悪化侵攻を止めるもしくは遅らせるためのものです。
手の施しようがないものは専門店に診てもらうのが一番です。

なお、大半がホルツ製品になるのも、それだけこのメーカーが秀逸だということではないか、と、思います。
何より安価です。

最終更新日 2022年5月25日

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