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90車ライブラリ■ホンダ シビック E-EG系 (5代目) 1991年~1995年

90車世代となる5代目ホンダ・シビックは、1991年に通称”スポーツ・シビック”としてデビュー。
先代よりスポーティ感が増し大ヒット、カーオブザイヤーも獲得。
1995年にEK系”ミラクルシビック”へバトンタッチするまで、常に90年代ハッチバック車を牽引する存在でもありました。その思い出を振り返ります。

EGスポーツシビック

5代目 ”スポーツ・シビック”誕生

1991年9月10日、ホンダはプリモ系列主力車種「シビック」をフルモデルチェンジ、先代であるEF系の面影を残しつつ、よりスポーティかつスタイリッシュなデザイン&カラーリングの、E-EG系・通称「スポーツ・シビック」としてデビューさせました。
EGシビック
スポーツシビック

セダンおよびハッチバック車は一般的には5名が定員の車種がほとんどだった時代に、一部グレードであえて定員を4名と割り切り(VTi,SiR-II)、多少の実用性を削ってでもデザイン・スタイリングを重要視。

トランクルームはこのカテゴリーとしては広いほうではなかったものの、上下に分割して開くゲートはとてもお洒落で、リアシートを倒せば十分な積載力はありました。
スポーツシビック
2分割のトランクゲート。片方だけ開けることもできました

スポーツ・シビック
リアシートを倒せば十分な空間を確保可能

EGシビックは若者層をターゲットとした3ドアハッチバックがたちまち大ヒット、
カー・オブ・ザ・イヤーも受賞。

当時私の友人にSiR-IIのオーナーがいました。2世代前シビック(ワンダー)からの乗り換えでした。
助手席に座らせてもらった経験しかありませんが、バケットシートならではのしっかりしたホールド性は自分の手足の延長となったような錯覚の、クルマとの一体感をはじめて味わえた車でした。(運転席ではないけど)

当然、走りも秀逸で、先代でのウイークポイントといわれていたらしい、サスペンション・ストロークの脆弱さも解決、VTEC DOHCを積んだSiR-IIはアマチュアジムカーナでも出場車数は多くときにはワンメイクかと思えるほどの出場車率でした。
もちろん、山道でもよくみかけました。

ちなみにタイプ-Rはこの世代のシビックにはまだおらず、次の世代、EKシビックにて誕生致します。

デビュー翌年の2月に、兄弟車でベルノ系列から「CR-Xデルソル」がデビューします。
ボディシャシーや一部のパーツを共有した車種でしたが人気はすべてスポーツシビックがもっていってしまいました。先代EF系CR-Xオーナーはマイルド化したデルソルではなくスポーティかつ実用性のあるスポーツシビックを乗り換え対象としたのは予想に難しくない話ですね。

スポーツ・シビック

カタログデータ (SiR-II)

タイプ 3ドアハッチバック
ボディ形式 E-EG6
エンジン型式 B16A
駆動形式 FF
ボディサイズ 全長4070×全幅1695×全高1350 (mm)
ホイールベース 2570mm
トレッド前/後 1475/1465 (mm)
車両重量 1050kg
定員 4名
最高出力 170ps(125kW)/7800rpm
最大トルク 16.0kg・m(156.9N・m)/7300rpm
エンジン種類 水冷直4DOHC 可変16バルブ(VTEC)
内径/行程 81.0mm×77.4mm
総排気量 1595cc
圧縮比 10.4
燃料供給方式 電子制御噴射式(PGM-FI)
燃料 無鉛プレミアムガソリン
タンク容量 45l
燃費 13.0km/l (10モード/10・15モード)
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション 前後ともにダブルウィッシュボーン式
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
タイヤサイズ 前後ともに195/55R15 83V
最小回転半径 5.3m
標準装備 フロントスポイラー、リアスポイラー、リアワイパー、パワーステアリング、パワーウインドウ、集中ドアロック、後部座席3点シートベルト
オプション 運転席エアバッグ、ABS、トラクションコントロール、サンルーフ/ムーンルーフ
新車価格 1,620,000円 (5MT)  1,881,000円 (4AT)

最終更新日 2022年4月9日

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