HONDA CR-Xデルソル (delSol) 1992-1998 memorandum

ほかのクルマにはこんなものない! CR-X Delsolの愛すべきポイント

CR-Xデルソルは単なるオープンカーでも、2シータークーペでもない。
ルーフが電動でトランクへ収納されるし、リアウインドウも開く。
デルソルならではの個性、特徴を記します。

CR-Xデルソル トランストップ

■CR-Xデルソルの愛すべきポイント■

●最大の特徴、電動ルーフ「トランストップ」●

CR-Xデルソルの最大の特徴はなんと言っても、トランクへルーフを自動にしまい込む機能、トランストップ。
これを語らずしてCR-Xデルソルは語れません。

(本田技研工業公式Youtubeより)

デルソル ルーフレバー
これがルーフロック。
右のスライドレバーに指をかけ、矢印方向(写真の場合は「→」)へずらしてからレバーを下方向へさげると解除。左右にあります。
トランストップにはセンターにもロックがあります。

●Point 2 開閉可能リアウィンドウ●

デルソル リアウインドウ
他のクルマにはめったにみかけない、リアウィンドウの開閉機構。
ただルーフを取っただけではタルガトップ状態。そこでリアウィンドウを下げることで解放感を上げるのです。

このときのクォーターピラーは、いわゆるロールバーの様な存在となります。なので、「デルソルはタルガじゃなくフルオープン」と主張したいです。

●Point 3 フタつきカーオーディオコンソール●

Cr-X トランストップ&マニュアルトップ
デルソルの専売特許というわけではありませんが、このように外にさらされることを考慮したオープンカーは、カーオーディオにフタがつき、粉塵から守るようにできています。
でもこれが諸刃の剣、このフタがじゃまで取り付けられない、突出ボタンの多いカーオーディオがあったりします。

●Point 4 冬でも快適、強力ヒーター●

デルソル ヒーター
センターコンソールにもヒーターのダクトがあり、ここから温風がでますので、真冬のオープンも快適。室内は広くないのであたたまるのは早いですよ。

●Point 5 キーロック付きリアポケット●

デルソル 収納ボックス
デルソルにはリアシートがありません。かわりにこのようなリアポケットボックスが左右2個、備え付けられています。書類ぐらいならスッポリ収まりますが、それほど深くはありません。

●Point 6 広々トランクルーム(マニュアルトップ)●

デルソル トランク
マニュアルトップのトランクルームは、かなり広い。
私はこのトランクへこたつを収納しました。フタもばっちり閉まりました。
自転車を積載したこともあります。それもママチャリ。でもこのときはさすがにトランクフタはしまりませんでした。

●Point 8 警告ランプ(正式名セーフティ・インジケーター)●

デルソル 警告灯
メーターパネルには、このようにデルソルの各部位ごとに警告をしらせてくれる、セーフティ・インジケーターがあります。これがまるで、戦艦系アニメのダメージコントロールみたいでカッコイイのです。
この写真ではトランクリッドが開いていることを示しています。(マニュアルトップのものです)

●Point 9 隠れるシガーソケット●

デルソル シガーソケットの場所
これは賛否ありますが、タバコを吸わない者からしたらその存在もなくていい、シガーライター。私のような嫌煙派には、シガーソケットが灰皿フタで完璧に隠れるのは、ありがたいです。これが露出しているのと隠れているのではスッキリ感が違うのは私だけでしょうか。
しかし、最近はこのシガーソケットにスマートフォンなどを充電するためのUSB端子追加など、タバコに火を付ける以外の用途の方が多くなり、そのため灰皿がゴミたまったままむき出しという副作用も発生してしまいます・・・・・これについては、シガーソケットのみを別場所へ移動させている方もいるようです。もちろんカンタンにははずれませんからDIYになります。
そろそろ、ここの部位の名称のシガーソケット から シガー を外してくれませんかね。(2020年現在)

●Point 10 三角窓●

デルソル 収納ボックス
昔のクルマには定番だったけど、最近ほとんどみかけなくなった、三角窓。
これのおかげでオープン時の風の巻き込みを軽減しています。さらにいえば、ゼンゼン風が入ってこないのもオープンカーらしくない。適度な風の取り入れをも行っています。
実はドアミラーも風の巻き込みを考えてデザイン&配置されているのです。これが、後付けでラインナップされたオープンカーと、最初からオープンカーとして設計されたものとの違いです!

●Point 11 まるみをおびた、人にやさしいインテリア●

デルソル インテリア
毎日のように車内にいると忘れがちになるのですが、デルソルのダッシュボードやドア内装は指で押すとぷにゅっとへこみます。カタログによると、柔らかい素材を使い、中の人にマイルド感を与えてくれているとのことです。

そのほかにも、角を廃したデザインにより、ドライバー&ナビゲーターのストレスを緩和させております。何を隠そう、デルソルのインテリア&エクステリアは、辛口批評が定番だった「間違いだらけの~」シリーズで徳大寺さんがベタ褒めしたものなのですよ。

●Point 12 スポーツカーのわりに、良燃費●

グレードVGiで高速走行した場合、リッターあたり14.5kmを記録したことがあります。エコカーには負けるけど、10km/lをきることが多いスポーツカーの燃費、デルソルは良燃費なクルマです。
ただしSiRは10km/lいかないときいています。

●Point 13 オープン2シーターのわりに、倒れるシートリクライニング●

デルソル シート
オープンカー、2シータースポーツカーの中をのぞいたことがある方なら、シートのリクライニングがいかに範囲狭いかご存知の方も多いと思います。

しかしデルソルは、シートアジャストを一番前にすれば、ご覧の通り、かなり倒れこませることができます。さすがにフルフラットにはならないけれど、2シータースポーツカータイプでこれだけ倒せるのはなかなかないのではないかと思います。

イイ面ばかりじゃない、こんなとこも愛すべきポイント

■雨漏り■

デルソル 雨漏り
オープンカーの、どうしても避けて通れない関門、それが雨漏り。
デルソルのサイドウィンドウは窓枠がないので、ウェザーストリップと窓ガラスが圧着することで密閉します。これには限界があるらしく、説明書にも「雨漏りします」とはっきり記載されています。

■ボディのきしみ音■

ルーフやウィンドウの密着をウェザーストリップに一存しているデルソルだから、ゴムとウィンドウ、またはゴム同士がよじりあって出るギシギシ音がどうしても発生します。オーナーになればすぐ慣れるので深刻ではないです。

■旋回すると後ろから水が跳ねる音■

上の方で解説した通りデルソルはリアウィンドウが開閉します。つまり、リアウィンドウには窓が内部に入るミゾがあるということで、ここからもちろん異物が入ります。当然雨水や洗車時の水も入ります。
入った水は内部にある左右2箇所のドレンから抜け出る仕組みになっていますが、問題は異物がここをふさいだとき。 たちまちここに水がたまり出します。
これが、右左折など車の重心移動があったときに、波打ってチャプチャプと音が発生し出すというカラクリです。

これを修理するには、6,000円ぐらいの技術料だけで済みます。とホンダサービスの方から聞いています。
ちなみに私はカッターの刃をこのすきまから落とし込んでしまっています。

■室内右後部から低いブーンという音■

この音が発生する原因は、室内右後部にエアコンセンサーのための、ファンモーターがありその異音だそうです。
異音が出ても支障なく動きますが気になるなら交換となります。私のデルソルにもこの音はでていますがかれこれ20年放置しています。

最終更新日 2022年4月9日

トップページへ行くには