ブロアモーターという装置について
スイッチを入れると、モーター音がして風が出るごく普通の動作、ここを担っているのが「ブロアモーター」です。
形状はドラム洗濯機のドラム部分に似た筒状をしていて、周囲に風を発生させるフィンがずらりと並んでいます。これが回転により風を起こす、という仕組み。
車内ダッシュボードの奥に設置されていることが多いです。
スイッチを入れてもモーター音も出ずまったく風が出ない、そんなときはこのブロアモーターの経年劣化故障を疑ってみます。
私の場合も交換することで無事解消いたしました。
車種にもよりますが容易にダッシュボードがばすせるクルマであれば、自身で交換も可能かと思われます。
CR-Xデルソルの場合は、グローブボックスのフタを外せばブロアモーターが露出しプラスネジを外すだけでしたので、自分で交換いたしました。
作業人員:1名 (私のみ)
作業時間:素人作業にておよそ30分
費用:ブロアモーター中古品 3,000円前後
必要工具:レンチのみ
これがCR-Xデルソルについているブロアモーター。純正品。
パーツ番号79310-SR3-003、(SR71-B1710A) 中古品です。
交換の手順①
助手席側にある、グローブボックスのフタを外します。
(車種によっては手順が異なります)
CR-Xデルソルのブロアモーターはこのグローブボックスの向こう側にあると、パーツマニュアルの図解にて判明。まずはこれを外します。
グローブボックスはフタ側にポケットがあるので、外す前に中のものをすべて取り出して空にしておくことをおすすめします。入れたまま外すとずっしり重たいはずです。
フタを開けると左右両端に見える六角ナットを外すだけで外れます。左右に1個ずつあります。このナットを外せば、蝶番ごと外れる形になります。
邪魔だと感じたら発煙筒もはずしておくとよいです。
手順② ブロアモーターをひきずりおろす感じで外します。
フタを外すと、左端に白い筒状の物体が見えるようになります。
この筒の中に、今回故障したと思われるブロアモーターが収まっています。
ブロアモーターは下から差し込まれ3つのネジで固定されています。
このネジを外して、電力コネクターを抜いて、真下に引きずりおろせば、外れます。
これはブロアモーターの底面を撮影したもの。黄色い矢印がネジ孔で、
赤い矢印がコネクター差込口。
言うは安いもののそれなりに固さがあり、引き抜くには多少の力を要します。
手順③ 新しいブロアモーターを装着します。
外した電力コネクターのケーブルをはさみこまないよう気をつけながら、新しいブロアモーターを差し込みます。
そこそこの重さがあるブロアモーターを下から上へ差し込み、ズレ落ちないよう押さえながらネジ止めするので、手と腕の持久力を必要とする作業です。
忘れないように、電力コネクターを差し込みます。これ忘れると回りません。
手順④ 試運転します。
グローブボックスの元戻しはまだで、この段階でエンジンをかけて、スイッチをON、ブロアモーターが回る音がして風が流れるかを確認します。
この段階でも流れてなかったら、まずはコネクターの接触を疑います。
それも正常であれば、この問題はブロアモーターではなくスイッチの接触などの電気系統といった他部位を疑うことになります。
さすがにそうなるとディーラーなど業者任せが安心かと思われます。
私のデルソルの場合、無事風が出ました。
故障箇所はブロアモーターということでした。
エンジンを止め最後にグローブボックスと発煙筒を元通りに戻して、完了です。
外した故障パーツは、捨てずに思い出保管いたしました。
作業日:2019年12月18日