HONDA CR-Xデルソル (delSol) 1992-1998 コラム

90車を乗り続けることの環境配慮

まるで、古いガソリン車に乗り続けることはカーボンニュートラルに対する敵対行為だ」 とでもいわんばかりの昨今の世界情勢は、ちょっと異常すぎる気がしてならない、私はそう感じています(2023年1月時点)。

EV化そのものに対する否定はしておりません。しかし、EV化こそがカーボン・ニュートラル、ではありません。カーボン・ニュートラルは他にも手段はあり、ハイブリッド、水素エンジン、クリーンディーゼルもあるし、一台の愛車を末永く乗り続けることで自動車を大量生産・大量廃棄させないことも、製造時に排出される多量のCO2削減につながる、カーボンニュートラルの一環です。

90車は90車なりの環境配慮がある

ところで、90車乗りはこの「環境に配慮」「カーボンニュートラル」というワードに対し多少の後ろめたさを持っている、と、ききます。

私自身、「その自動車は、環境に配慮した自動車ですか」なんてトラ美が言いそうなことを聞かれたことはまだありませんが、もし私の愛車CR-Xデルソルに対してそのようなことを聞かれたら、以下のように答えます。

(まあ、大きい声ではいえないがこういうのを聞きたがる連中ってのは返答がほしいのではなく返答に困っているの見て「俺の勝利確定」を確信してマウント取り自己満に浸りたいだけでしかないので、予想外かつ正論返答をされると次の言葉用意してなくて逆に何も言えなくなるもんです。)

  • ひとつのものをずっと使い続け、乗り換えないことで、少しでも製造自動車台数を減らし、新品製造にかかるあらゆる金属消費、樹脂製品消費、石油製品消費、製造時に発生する大量の電気使用、金属耐久性強化のための焼入れ時に発生する大量の火力使用、それにともなう化石燃料の大量消費と発生するCO2、これらの削減と、原材料の消費削減に貢献しています。

  • すでに新品パーツがないためリビルト品、中古品、リサイクル品にてまかなうことで、廃棄物を減らすことへ貢献、部品製造コストの削減に貢献しています。

  • リチウムイオン電池を一切使用していないため、同品の大量生産、大量廃棄、大量消費に無縁であり、上記製品に対する社会問題に関わらないことで環境配慮と認識しております。

  • 後部座席を省き二人乗りに徹底することで、後部座席の製造コスト、組み立てコスト、製造原料の節約、車両重量軽量化による燃費向上につながっています。
    二人以上乗車することがないのに6人乗りの車を走らせることと比較すれば二人の空間に縮小するほうがより無駄を省き環境配慮できると考えております。

  • 自動車税が他車とくらべ多額なので、国策となっているカーボンニュートラルへ間接的に貢献できていると、政治家が我々の支払うグリーン課税を有効活用してくれていると信じております。

  • より大事に扱う意識が強くなったため、無駄な使用・運転・無謀な高回転出力などをひかえるようになり、ちょっとの移動であれば人間以外CO2を排出する機構のない自転車等自動車以外の手段を使用するようになりました。
    なので、我が家の中で年間CO2排出量が一番多いのはおそらく、人間の私です。

  • なにより、ものを大事にする という意識が根底にあるため、自動車以外の製品もむやみに買い換えず捨てず使い続けるという心理傾向が、環境配慮へつながります。

そもそも、EV化というのは、前述通りカーボンニュートラルのための手段のひとつにすぎないわけで、EV化しか認めん、みたいな欧州ゴリ押しと、それにまるめこまれそうな日本の国政と報道メディア、
この風潮そのものがどうかしてると思います。

欧州が掲げているEV推進にしてみても、もともとはトヨタが得意とするハイブリッドに対抗するために始めた「クリーンディーゼル推し」だったはずが某メーカーがやらかして信頼失墜し結果ハイブリッドに敗北して、ハンカチかみしめて「キー悔しいざます!じゃあ次は電気自動車絶対主義で勝負ざますよ!」ていう、欧州連中の意地張りともいわれてるし。
「みんなでトヨタのハイブリ追い出そうぜ」「私達こそがルールだ」的発想は、らしいといえば、らしいのですけどね。かつてそうやってウインタースポーツや24時間耐久レースのルールを、日本チームが勝った途端に一方的に改変した前例もあるし。

私のカーボンニュートラルの手段は、上記にあるように、ひとつのものを大事に使い続けることにより、捨てない、製造させない、無駄に廃棄物を出さない、です。

製造されないとメーカーが下請けが経営が、というのは別課題ですのでここでは略します。

最終更新日 2023年1月29日

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